ゴールデン・ウィーク

2012.05.02 風の戯言


 山が新緑に膨らみ、庭の桜が満開を迎えている。
 桜の木は年々小さくなっているが、花の豪華さに変わりはない。
 山の若緑は広がり、5月の連休、人の心を和ませてくれる。

 人も青春に立ち返るのか、女性への積極的な興味は薄かったけれど、最近は胸を焦がすような想いになってきた。痴呆症の悪化による「痴恋」なのか、青春の残り火が意外と燃料が残っていて爆発するのか、自分で制御できなくなってきている。
 「***ちゃーーん」なんて言い始めたら選挙で決着を付けなければならなくなる。

 「人恋しくてこそ春なんだ。

葉室 麟

2012.04.30 風の戯言


 葉室麟の本に沈殿している。

 
 日本古典の詩歌に詳しく、自分には俳句や和歌は異星人の文化のように思えてしまうのだが、葉室の本を読んでいると、日本文化に触れもせで、このまま今生を閉じるのも寂しい感じにさせる。
 日本には熱い想いがあったのだなぁ・・・。

 中天に半月がかかり、裏の田圃から蛙の鳴き声が聞こえる。誘われて、電気を消して庭に出てみた。月と星と雲と、不思議な光を混ぜながら、時折、遊女の香りを含んだ艶めかしい風が触れていく。

 忘れていた、古い思い出が蘇りながら、艶やかな姿の舞子達が、目の前に舞い戻ろうとしている。

 妄想と現実が判らなくなり、意識が朦朧としてきたようだ。

 写真は柏崎墓園にて

春爛漫

2012.04.29 風の戯言


 中鯖石コミュニティの桜が満開で、少し散り始めている。
 デッキチェアを持ち出し、暮れて行く八石を眺めたり、ぶどう村から刈羽三山を一望したり、のんびりとした時間を過ごしている。
 全身の凝りが溶けてくるようで、こんな時間が嬉しい。

庭の鳩の巣

2012.04.24 風の戯言


 佐渡のトキは孵化したらしいが庭の鳩はまだ卵を温めているらしい。大丈夫なのかなぁ・・・。

石川峠のカタクリの花

2012.04.23 風の戯言


 鯖石川の堤防から見える石川峠の桜が俺を呼んでいる。

 この峠道は田中角栄が郵政大臣の頃、地元の人達の熱意で開かれた道だ。小国八王子と中鯖石を結ぶ峠には開道の碑があり、当時の熱い想いが伝わってくる。八石山には蒋介石の財宝伝説もある。敗戦後中国から日本人の帰国を指揮した「覆面の司令官」の生まれ故郷との関連という。財宝探しに飛び回っていた「大阪人」は何組か居た。彼らは熱っぽく児玉誉士夫の話をしていた。

 石川の部落外れに車を置き、峠の桜を目指して雪の残る坂道を歩いていると、道の両脇に雪割草やカタクリが咲き乱れていた。
 登りの途中で息が乱れてダウン。余計なことか!

 遅い春が歓声を上げている。