新潟県経営品質賞 奨励賞受賞

2009.04.22 風の戯言


 21日、新潟グランドホテルで新潟県経営品質賞の授与式があった。何やら面映いが、来年は知事賞に向かって頑張りたいと思う。(http://www.sofu.co.jp)

 明日はバックアップセミナー。自分の足元を見ながらの経営改革が必要になる。BCPとか持続可能な経営とかいろいろなことが叫ばれているが、多くは自分の言葉で語っていないから現実の改革にはならない。教科書どおりの、手段の目的化が始まるのは、現実認識が希薄で哲学がないからではないか、と思う。
 薄っぺらな「用語」を並べ立てて、人の理論を尤もらしく説かれると話を聞くより先に反発が生じてしまう。自分の一番の欠点なのだが・・・ 人は自分が正しいと思わなければ生きていけないが、自己賞賛を繰り返す人の言葉にはウンザリする。人の心に電流を流すのは、自分の言葉以外にはないし、自分の言葉で生きなければ本当の自分の人生を生きていることにはならない。まだ青臭さが抜け切れていないのだが・・・。

 こんなことを書き始めたのは、今朝の新聞に浅田次郎の「大人の実力」という本の広告を見つけたからだ。「みずから物を考え、悩み。行動する真の大人の言葉」、「断言しても良い。書物さえあれば、それだけでいっぱしの大人になれる」、「世の中が豊かになればなるほど、人間はバカになる」・・・本の広告とすれば多弁過ぎる嫌いはあるが、読んでみたい本のトップになった。

舞い降りた妖精

2009.04.20 風の戯言


 土曜日になると娘夫婦が遊星人を連れてくる。孫と呼ぶのは、ショット・バーで一緒に酒を飲めるようになってからにしよう。今はまだ、舞い降りた妖精のように、俺には理解不能な奇声を発して互いの親密の度を探っている。子供の時と違って、どう接していいのかよく分からない、のが本当のところ。俺のほうが照れてるのかな?
 孫は別の生き物だ。兎に角可愛くてしょうがない、なんて話をよく聞く。そうなのだろう。

 体調が思わしくない。血圧が100-60だつたり、140-90だったりする。急に立眩みがしたり、皮膚が急に冷たくなったり、肌寒くなったりする。暫らくこんなもんだろう。こんな大波小波を越えながら元に戻っていくのだろうと思っている。

 来週は新潟県経営品質賞の受賞パーティやその他諸々で酒の席が数珠繋ぎだ。人が自分から勇気を貰おうと思っているのに、こっちがへこんでいたのでは絵にならない。
 
 もう少し頑張ろう。

桜の花浜

2009.04.18 風の戯言


 社長をクビになって1週間、ナマケモノみたいな生活をしていたら少しづつ元気が戻ってきた。一部だが机を片付けたり、庭の枯葉をかき集めたりしている。動作はまだのろいけれど、何かをやろうという意欲と行動が近づいてきた。
 気のせいか、肩こりも少し楽になったようで馬の背中のような違和感はない。

 写真は新発田城の堀に吹き寄せられた桜の花

 こんな風景を楽しめる時間が出来たことが嬉しい。

岩室成人病検診センター

2009.04.17 風の戯言


 静かに「時」が流れている。
 久し振りにランちゃんの散歩に付き合い、何時ものコースの小学校の裏の崖に「わらび」を見つけた。一握りだけ頂いて、後は次の人の楽しみに残しておく。それが此処に住む人の掟。春の山は「酒の肴の宝庫」。
 春は駆け足で過ぎて行き、もの音の消えた夜は深い霧の中に沈んでいる。家の裏の田圃からカジカガエル?の合唱が聞こえてくる。何と素晴らしい土地だろう!

 昨日は多少の懸念を抱え、岩室の検診センターで検査を受けてきた。今更なんの病気が見つかっても手術する気もないが、知らないで無駄な時間を過したくもない。人はいずれ去り行くもの。散り際はジタバタしたくない、と思っている。
 センターの隣に小さな神社があり、その桜が見事に散っていた。風もなく、落ちた花びらが一面に敷き詰められたようで、異空間を作っている。いい風景だ。

 さまざまな事おもひ出す桜かな       芭蕉

 検査結果は良好で、ただ肝機能だけが弱っているらしい。らしい、ってのは自覚しているが、改めて、したり顔で、「酒を止める様に」って言われたって、そりゃそうはいかねえ。最近は正気でもそうなんだが、俺から酒と呑んだ時の大法螺を取っちまったら何にも残らねぇ、んだ。
 うん、まだ自覚しているうちは大丈夫 !

TOKYOの休日

2009.04.15 風の戯言


 「遥かなるロシア」
 電車の中吊り広告、正確にはドアの右上なのだが、その文字が目にした時、俺はいきなりロシアの平原にブッ飛んでしまった。
 「遥かなるロシア」・・・何と言う素晴らしい響きなんだろう!。俺の中のロシアは今も「ドクトル・ジバゴ」のララのテーマが流れている。農村の風景とジバゴのオマー・シャリフ、ジュリー・クリスティのララ、みんなひっからまって俺の「ロシア」の風景で出来てしまう。トルストイもツルゲーネフもドストエフスキーも、みんなララのテーマの、心を掻き毟るような調べから逃げ切れないでいる。妄想、だね。
 
 BUNKAMURAまで行ってよく見たら国立トレチャコフ美術館展「忘れえぬロシア」であった。思い込みの中で「遥かなるロシア」と読み違えていたようだ。
 目玉はクラムスコイの「忘れえぬ女」、ロシアのモナリザと言われているらしいが、この娘はどんな人生を過したのだろう。古き良きロシア、まだ仕合せだった革命前の風景、ロマノフ王朝最期の皇帝ニコライ二世、貴族達、農奴たち・・・秒速30万キロの世界が速度を増して動き出した時、過酷な運命みたいなものに翻弄される哀しさが、芸術家達の感性だけが捉えた歴史の予知を・・・感傷的に見るしかなくなる。

 12日は上野の国立博物館阿修羅展、13日はお台場を徘徊し水上バスで日の出桟橋へ、そこからまたテコテコと浜離宮まで、真夏のような太陽を受け、レーバンのサングラスをかけて、少しキザに5時間ほど彷徨った。夜は品川の駅裏でロハス・レストランで今様な料理を楽しんだ。初めてのセガレのオゴリ、大丈夫かなぁ。

 そんなこんで、急に東京さ出て、お天気に騙されて風邪ひいてしまつた。まぁ、いいか。明日は検査入院。悪い所は頭と口と手癖らしい・・・俺の友人達にはいたわりの心ってのがない。