嵐の一週間
深夜、イタリーの曲を集めたCDに酔っている。
ベッドサイドで何百回も聴いているけれど鮮度は落ちない。
何時聴いても俺の胸を掻き毟り、切なくする。
人生とは何だ? もう全ての恋は枯れ果てたのか? そうじゃない! まだ消してはならない残り火が「その時」を待っているのだ・・・最期の足掻き・・・なんでもいいや!
8日の月曜日は岡本先生の社内セミナー。
9日は法政大学坂本先生の「経営革新セミナー」。経営学のセミナーではありえないのだけれど、坂本先生の講演は感動もので、隣の広川学長とハンカチを離せないで聴いていた。
その直前に新潟産業大学と寄付講座協定書の調印式もあり、終了後の交流会とあわせて盛大な会を主催させてもらった。ありがたい話です。
経営品質アセスメントに基づいた経営が理解でき始めたし、コレをやらなければ地域は衰退して行く、そんな危機感の中で一連の人たちに出会えるのは幸運としかいいようがない。
10日は新潟の関係者へのお礼に出かけ、11日は地元を駆け回り、12日は東京で支援して頂いた方に御礼申し上げ、御馳走になり、ホテルで沈没。今まで味わったことのない眠りに誘い込まれた。不思議なことだが、眠りが全く変ってしまった。
漸く「痴呆」が訪れ始めたかな?
なんて言いながら手島龍一の文庫を取り寄せ時間を忘れて呼んでいる。「スギハラ・ダラー」「ウルトラ・ダラー」「外交敗戦」「黄昏行く日米同盟」。著者の無念と優しさに時折涙が止まらなくなる。漸く本当の知性に出会えたような気もして、何とも嬉しい。
もう一つ、出版界が変り始めたと愕然とし、かつ喝采を送るのが岩崎夏海の「もし高校野球の女史マネージャーがドラッカーの「マネジメント」を読んだら」という本。
間違いなく世の中変り始めている。
写真は新潟で開かれた第四銀行主催の「食の陣?」での「越後みそ西」の出展風景。
この会場の入り口で「にいがた里創プラン」の政策立案のアドバイザーだった高橋さんと10年ぶりの出会い。阿部裕子も同じプロジェクトで苦労していたので偶然とは言え、嬉しい再会だった。
世の中、また何かが繋がり始めた感がする。
春はまだか?
柏崎市内では殆ど見なくなったが、我が鯖石はまだ一面の雪。それでも消えて行く雪の下から折れた枝が散ばり、軒下には水仙の芽が伸び始めていた。春は戸惑いつつ近づいているようだ。
税理士の久我先生から頂いた「スギハラ・ダラー」(手島龍一 新潮社)を土日夢中になって読んだ。9.11の時、11日間不眠不休で現場から情報を送り続けたと言う伝説を持つジャーナリストの、現代の分析と祈りが込められた本で、一読に値する。彼がこんな手法を使うとは想いもよらなかったのだが・・・久し振りに「現代小説」を読んだ満足感がある。
混沌とした現代に、仕掛ける罠と、それを読み解きグローバル時代の自由を、真の自由を勝ち取る祈りと知恵がある。
2010/2/25初刷
2010/2/26二刷
こんな嬉しい奥付はあまりない。
ひな祭り句会
3月3日、柏崎俳句の会「ひな祭り句会」を開催した。
例会の宿は松尾芭蕉を追い返したと言う伝説を持つ「天屋」。地域としても、曲者揃いの句会としては此処の他に会場は見当たらない。呻吟し、困った時には、天屋の女将に八つ当たりすれば、後はナントカ道は開ける。
兼題は「春めく」
席題は「椿」そして何故か「いいだこ」
酒を飲むために何でこんな苦労をせんばならんのだ、ぼやきつつ楽しんでいる。
選句に入り、一人2句とは言え、何と無選句がないのにびっくり。
口は悪いが、心根の優しさが伝わってくる。
「春めいて幼き孫と散歩する」 信子
「やぶ椿蜜を求めて小鳥来る」 孝也
少しは俳句の格好になってきたかな?
〆は宮沢正雪師匠の「四海波」 最近は謡で締める会もなくなった。ひな祭りの句会に花梅と謡曲、なにやら顔に似合わぬ文化の香りがしてきた。
写真は宿の人にとってもらったが、個人情報保護の為にぼやかしてある。腕が悪い事にも起因するのだが・・・
おぢや風船一揆
おぢや風船一揆、今年は34回目になる。
生憎の天候で、スタッフは悪戦苦闘を強いられたが大勢の観客が訪れ盛会だった。
最近は何の役にも立たず、ただの酒飲み要員。遠いところを駆けつけてくれる仲間達に感謝の気持ちを伝えるのが俺の役目。最初から34年間も続けてきてくれている仲間も居る。みんな還暦を越えていたり間近だったりする。遥かな、豊かな時間を共有した空の友達。もう一度、自由に空を飛びたい。
それとは正反対に、何の原因もなく気持ちは沈みこむ一方。感情と心は別もの、だとは解っていてもコレはいったい何なんだろう? 先行き短いのだと言う警告なのか? だとしたらどうすればいい?
遅かれ早かれ、人は死ぬ。ただ、命を使い切るとは、簡単に言えば好きなことをやって思い残すことなく死ぬことなのだろう。まだ遣り残していることがいくつかある。もう少し命を大切にしてみるか。