門出のかやぶきの里でドブロクを呷り、新そばにのめり込んでいた時に高木正幹さんの訃報が入った。 何を言っても、何を書いても・・・全てが空虚な気がする。この業界の、俺の親父的存在・・・。
週刊文春12月11日号に細川護熙が寒山の詩を紹介していた。
茅棟 野人の居 門前 車馬疎なり 林は幽かにして偏に鳥を聚め 峪潤くして本より魚を蔵す 山果 児を携えて摘み 阜田 婦と共に鋤く 家中 何のあるところぞ 唯だ1床の書あるのみ
俗世を離れた晴耕雨読の田舎暮らし。南宋の画のようだ。藍沢南城の「南条村」と重なり、穏やかな時間が過ぎて行く。 12月、晴れた日の青空は何にも勝る。
12月1日かな、金星と月ともう一つの星が南西の空に輝き、普段見ない星の配列の綺麗さに自慢のカメラのシャッターを切った。残念ながら望遠もなければ、確たる三脚もなく、ましてカメラの知識も、そもそもなんでこんな星空になるのか判らないままにシャッターを押した。で取れた写真がこれ! 星空のウンチクを語れれば、俺がピアノを弾けたより素晴らしい恋に巡り会えたのだろうが・・・酒呑んで大法螺吹くしか能のない身には、悲しすぎるほどの縁遠い話・・・だ。
冬の夜空は時折夢の世界に誘ってくれる。月と星と・・・俺はイスラムになったような高揚感がした。
底知れぬ不況の嵐が吹き始めている。 取引価格が10分の1になった、受注が50%に落ちた、なんて前代未聞、未曾有の大不況が近づいている。ITサービス業も様変わりしていくのだろう。今は「兎に角生き延びること」だけを考えて現実を受け入れていくしかない。重苦しいが昨今だが、「ピンチはチャンス!」と前向きに捉えていきたい。
昨日の夜は雷に大雨、冬の嵐が過ぎていった。 ヘンテコに残った柿が可笑しく、痛ましい。 明日は12月。
昔、春日大社の近くの写真館さんに営業に来たけど、名前と場所が思い出せない。もう一歩だったなのだが、社長の最期のハンコが貰えなかった・・・口惜しい思い出。
若草山の麓を通ってあちこち動いている内に綺麗な紅葉に出会った。東大寺の裏側の方だったかも知れない。