海の柏崎、海水発電は夢か ?

2014年02月19日 風の戯言


 3.11東日本大震災から3年になろうとしている。

 震災3ヶ月後の現地は凄まじく、地震と津波に壊滅させられたあの光景を忘れることは出来そうにもない。様々な人生と歴史を育んだだろう街も集落も消滅していた。田畑に草が生え、残った人家にも人影はなかった。
 特に、福島原子力発電所から20km地点に設けられた南相馬の検問所には大きなショックを受けた。柏崎刈羽原子力発電所の軒下に棲む者として、単純な話ではない。
 
 「チェリノブイリ ⇒ スリーマイル ⇒ カシワザキ」との暴言を吐き、大顰蹙を買っていた時もあったが、「フクシマ」で現実のものになってしまった。
 柏崎刈羽原発も中越、中越沖地震と続く震災で大きな被害受けたけれど、「大事」には至らず、「安全神話」は生き続けていた。「経済的恩恵」の中で、考える事を「麻痺」させていたのかも知れない。
 
 「フクシマ」の後、「想定外」という言葉から現実に引き戻された。100%の安全はあり得ないことなのだ。そう言えば、あの地震の後の「補修」は大丈夫なのだろうか。

 火力発電所の原油輸入による負荷は日本経済を大きく変えている。安倍政権の下で「原発再稼働」が現実味をおびてきている。本音を言えば、「フクシマ」の現場を見た身には柏崎刈羽原発は再稼働して欲しくはない。しかし、「廃炉」は正しいのか?

 原発に賛同し、建設に参加した者として荒浜のあの広大な原発敷地が廃墟になるは見たくない。「廃炉」と「再稼働」の間に何かないのか。原発を「再稼働」させてもやがて耐用年数が過ぎ「廃炉」の季節が来る。ならば「再稼働」の先に「新しい発電所」を再構築出来ないか。

 もし可能ならば、地元の経済人の1人として、次の安全な発電が出来るまである期間は耐えよう。ただ、いつ来るか判らない災害におびえ続けることになるのだが・・・。

 柏崎刈羽原子力発電所の灯りを見ながら時折考えることがある。
 この土地で生きていくために、豊かな経済が必要だ。柏崎の既存の産業を成長させ、更にこの土地でしか出来ない自主自立の産業を育て、雇用を生みだし、老若男女の笑い声が響き合う「柏崎・刈羽」をもう一度再現できないのだろうか。みんなが目を輝かせて夢を語り合う「柏崎・刈羽」をもう一度取り返せないのだろうか、と。
 
 柏崎刈羽原子力発電所の灯りを見ながら時折考える。
 核燃料の代わりに、目の前に拡がる「海のエネルギー」を使えないものかと。海水から水素を取り出し、燃焼させれば、また水に戻る。「万能細胞」の例もある。不可能を可能に出来る時代が目の前に来ている。そして、海は世界に拡がっている。
 
 柏崎は石油、原子力と続くエネルギーの町である。「海」を次世代の新しいエネルギー源として活用する世界的な研究・実験・実現都市・柏崎の再生が出来ないのか。

 人は夢があれば生きて行ける。それと・・・お金と・・・。

東京の雪

2014年02月15日 風の戯言


 2週続けて冬季用が雪の来襲を受けている。
 「ざまぁ、見ろ!」卑しい根性丸出しで電話を掛けまくっていたが、どうも笑っていられないような状況らしい。
 所によっては観測始まって以来120年で初めて、という所もあるらしい。電車も、高速道路のズタズタとか・・・。
 十日町雪祭りは出演者が間に合わず、雪のフィステバルは中止に追い込まれたようだ。

 柏崎も今夜得大雪警報が出た。
 明日朝、どうなっているか?

 写真は石塚誠さんが送ってくれたガーデンプレイス38Fからの写真。富士山が見える。アレを見に行きたかったんだよなぁ−。

立春を過ぎて

2014年02月07日 風の戯言


 春は名のみの今朝の寒さかな〜・・・・盗作 !

 立春を過ぎて、本格的な寒さがやってきたようだ。
 だけど、昔を知る青年 ? にとって、雪が少なく、温かくて助かる冬なんだと思う。
 変な話だけど「つらら」や「雪だるま」はもう遠い大昔の記憶のように思える。

 今の天気予報では太平洋岸の低気圧で東京も大雪とか・・・
いやいや、嬉しいね。

 もう数時間で「ソチ・オリンピック」が始まるようだ。テレビニュースでプーチン大統領と習近平親分との会見があったようで、日本に対するイヤガラセ発言もあったようだ。国と国との付き合いだからそんなに簡単なことではないのは判るが、中国も韓国も嫌な国だね。
 プーチン様が、ここで「男」を見せる時なんだろうがなぁ・・・ロシアとしてはここが一つの勝負時、だねかて。

 柏崎から長岡に向かう国道8号線には「ソチ」がある。曽地峠の登り口だけれど、そこでオリンピックの開催に合わせて同じ時間に「何かしでかす」らしい。柏崎にも楽しい連中がいて心強い。何をするのか、楽しみ。

 

立春間近

2014年02月01日 風の戯言


 2月になった。
 会社は1月31日が期末。
 何とか2年続きの赤字から脱却できたようで、何とも言えぬ開放感に痴呆症が一段と爽やかになった感じ。

 今年の冬も、暦の上ではあと3日で立春。
 このところ気温も5〜6度くらい。冬とは思えない暖かい日が続いている。雪国に暮らすものにとっては最高の贈り物。正直、ありがたい。

 久し振りに、じょんのびでゆっくり湯に浸かってきた。
 頭の中は湯気で真っ白。
 脳に点滴が必要なようだ。

冬の星座

2014年01月26日 風の戯言


 晴れた夜に、雲間に星が見える。

 久し振りに、北斗七星らしきものが見えた。

 もう随分と昔の話だが、冬になると「山が鳴った」。
 何日も、何日も凍るような北風が吹いて、山の木々が唸り声を上げ続けていた。囲炉裏の火と灯りだけで、寒い季節を耐えていた。軒下の煙出しから吹雪が舞い込み、ラジオも聞き憎く、みんなが黙って囲炉裏を囲んでいた昔を思い出す。

 最近、時折涙が出そうになるほど、昔を思い出したり、得体の知れないほどの懐かしさに包まれることがある。

 随分と遠くまで来てしまった。

 だけど、まだもう少し頑張らなくてはならなさそうだ。