カサブランカ 満開
高校の頃、山登りに夢中になっていて、7月下旬から8月上旬が一番天候が安定し、山登りに適している、と教わった。数学教師の関先生が山岳部の担当で、残雪の焼山を笹倉温泉から詰めたり、北アルプスの縦走が今も貴重な思い出になっている。雪渓の上のテントの中で、焼酎の味を覚えたのも先生のお陰だった。先日、古い山の仲間から先生の訃報が届いた。
数学の時間に、方程式を黒板に書いたまま黙り込み、そのままで1時間が過ぎたことがあった。
「数学は理論では無くて感だ。常にやっていないと勘が狂って解けなくなる」
その一言で授業は終わった。55年近い時間が過ぎているのに、そのときの感動は、今も蘇ってくる。
先生のお陰で、自分の人生が変わってきたことに感謝している。
夕方の庭に、カサブランカが満開になっていた。
連日の暑さの中で、この花が静かな時を与えていてくれる。
社会福祉法人ロングランの花束
8月から始まる創風システムの後期計画を実施に移すための打ち合わせと頭の整理が同時進行で進んでいる。
会社にとっては創業25年の変革期で有り、経済社会の世界的な大変動気でもあり、企業が生き残るためのどれだけの知恵が出せるか、あるいは死に物狂いのエネルギーを集中できるか、まさに「試練」を迎えている。
長いモンモンの時期が続いたが、苦しみの先に明るい光が見え始めてきたようだ。出来るだけ小規模のリストラで、何とか大勢の社員に残って貰えそうだ。まだまだ山は大きく、幾つもあるのだが・・・。
午前中、社会福祉法人ロングランの西川理事長が訪ねてきてくれた。彼女の福祉団体の副理事長を、今回退職させて頂いた、そのことで花束を贈呈して貰った。
逆の立場はあっても、貰うことは少なかったので、正直嬉しかった。
夜は銀行の納涼会、これも元会長ということでメーンテーブルへ。有り難いけど、楽じゃ無い。性分に合わぬようだ。
早々に抜け出し、会社の退職者の慰労会へ。ただ、朝からの激働でポア気味。これも中座させて貰って自宅のベッドに直行。良い一日だった。
「他人のハラ見て、我がハラ治せ」
退職する坂井君が強烈なパンチを見舞ってくれた。愉快な、惜しい人を家庭の事情とは言え、退職させてしまっている。