静かな夜に・・・
今日は新潟県経営品質賞現地審査の初日。土曜日まで3日間の予定で3人の審査員、2人の事務局を迎え朝9時から夜7時過ぎまで綿密な審査を受けている。
小さな会社ながらも「100年企業を目指す」事を目的とした。この大変な時代に「狂気」とも言える挑戦だが、しかしこの「狂気」は何としてでも実現に漕ぎ付けなければならない。嬉しいのは、多くの社員が本気で立ち向かっていることだ。
審査を受けながら、いろいろな事に気付かされている。
全ては未来への蓄積になるだろうと思う。
アセッサー8人と審査を受けているが、審査員の質問に対し自分で答えられない時に、突然に彼らに振るけれど、誰もが整然としかも熱っぽく答えることだ。嬉しい。
今日は雪が一段落し、静かな夜が過ぎていく。
マントヴァーニ・オーケストラによる「別れの曲」を繰り返し聴き、近づきつつある痴呆を予感しながら今の幸せを噛み締めている。何か、俺には勿体なさ過ぎる時間が過ぎていく。
風まかせ-創立40周年記念の集い+大雪
昨日は浅草で『風まかせ40周年の集い』があり、日本熱気球連盟創設期のメンバーが殆ど集まり、懐かしさに完全に沈没。八海山の特別な焼酎を持参し、その美味さに抱えたまま一人でで飲んでいたら、快適な昇天状態。神の声が下りてきそうな・・・そんな雰囲気だった。
ホテルで目覚め、浅草の街中を蕎麦と薬を求めて浮浪。ヤバイのでウコンとマッサージで本格的悩殺。
今日は爽やかなお目覚め。雪国新幹線は快適に飛ばしてくれけど、長岡からの信越線は「雪のため」運休。駅の職員に「根性がない !」と一喝したら柏崎までタクシーをサービスしてくれた。乗客は我一人。
家は子供達が雪下ろし。初めての作業でメロメロ。
我が永遠の棲家は柏崎市加納2600番地。天から下りてきた土地だ。
家に帰っても落ち着かず、会社を覗いたら「佐渡市役所」物件の大詰め調整で戦場 ! 新潟から両津の海路はそこも戦場。死ぬなよーーー。
春よ 来い !
昨日は新春句会。
作句よりも酒を優先させ楽しんでいるようではダメなんだろう・・・。
最近、また少しバテ加減なのだが・・・酒をや止めればそれでいい話だけど・・・そうは行かない・・・死ねと言う様なもんだ。
多少二日酔い気味のお昼近く、素晴らしいニュースが飛び込んできた。「日本で一番大切にしたい会社」の著者、坂本光司先生が今年もまた柏崎に来てくれるという。お願いしていたばかりなのに、新潟県経営品質協議会笹木事務局長のお世話で7月8日の来柏が決まったという連絡を頂いた。調子に乗って、身障者支援のNPO法人トライネット西川理事長と「社員の70%が身障者だという日本理化学工業株式会社の大山社長の話も聞きたいね」との話を笹木さんに伝えたら、ものの1時間もしないうちに「大山さんのOK」も出たとの電話。思わず電話口で泣き出してしまった。
人は何のために働くのか?
そんな問いの答えが見つかり始めたときに、何かが大きく動き出した。嬉しいね。
写真は今日の朝、信越線安田駅の西、明神の雪烏帽子。
ある小さなスズメの記録
文春12月号に載っていた梨木香歩さんのエッセイ「ある小さなスズメのこと」に心を奪われている。
『ある小さなスズメの記録–人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯』(クレア・キップス著 梨木香歩訳 文芸春秋社)の物語なのだが、障害を持って孵化したスズメの雛が、まだ羽毛も生えていない状態で親スズメに巣からホゲ出され、著者のピアニストに育てられ、家族の一員として誇り高く生きて、「生まれついての不自由な身体でありながら、長い生涯をつうじてくじけることなく闘い続け、ついに立派な休息を勝ち得た」、という。クラレンスとは彼の名前。第2次世界大戦の頃の物語だ。
短いエッセイではあるけれど、読みながら涙が止まらなかった。早速、本の注文をした。
68歳が過ぎて、生きる事の意味の深さをまた一つ見つけたように思う。人は生まれ、次の世代を育て、そして死ぬ。宇宙の広大さを知れば人の命なんて無意味に近いけれど、この年になって生き尽す事の重大さに目覚めたようだ。死に欲が出てきたのかな ?
外は、昨日と一転して寒い雪に覆われている。