堀澤祖門老師
堀澤祖門老師
昨日は同じテーブルに着かせて戴いたので、要らんことを聴いてしまった。
「12年籠山行」ってのは何するんですか?
12年も山に籠ってギリギリの所で生きていると、何かが解ってくるんだ。
老師は、そう言って静かに笑った。
そっか、頭の中で解っていてもこの体が納得しなくちゃ「本物」じゃないってこと。
AIは何らかの答えは出して呉れるが、それは「他人の答え」でしかない。
その真贋を見分けるのは自分の生きてきた、自分で生きる「人生」でしかない、と。
「自分とは何か?」
「人間とはいったい何なのか?」
それが判らなければ、自分が話してる言葉は「本当の言葉ではない」と、そこには真の「自分」はないのだと。
師は小千谷の生れ、京都大学を中退して比叡山に入る。
前三千院門跡門主 95歳。
閑話休題
お昼まで家でウロウロしてたが結論出ないので、地獄ラーメン食いに走った。
上輪大橋が通行止めなら裏道があるさ。それが娑婆ってもんだよ。
ついでに、俺が現場検査してきた。もうすぐ復旧する。大丈夫だよ。
梅雨?
九州では、早くも梅雨に入ったらしい。
ちと早すぎるんじゃないかい?
本格的な夏も近いのかも知れない。
夜、外に出ると裏の田圃から賑やかなカエルの恋の叫び声が聞こえる。
夕方から雨も上がり、滲んだような星の光も見える。
風もなく、物音はほとんど聞こえず、静かな我が家。
アメリカ政府をムーデイズが格落ちさせようが、鯖石では平和な毎日。
ウクライナもガザも、欲の塊が平気で人殺しをしてるけど・・・罰当たり奴!
鯖石のような、こんな平和な日々を、早くあの人達にも返してやって欲しい。
戦争経済はGDPを引き上げるのかも知れないが、人間の幸福を主題とした「超GDP]を破壊している。
たった一度の人生を、滅茶苦茶にする権利は誰にもない、ハズだ。
もいしゃれ
もいしゃれ。
焚火の燃えカスのこと。要は「もう用の無いもの、役に立たないもの」
「カラスがなぁ な(お前)ことなぁ もいしゃれだと言うたーぞ ♪
子供の頃の悪ガキ共が、末っ子の俺に対する最大の侮辱のハヤシ言葉だった。
泣いて帰れば兄たちに怒られ、仕返ししなければ「もいしゃれ」になってしまう。
「てめえら見ていろ!」俺は兄の鉄砲に手を懸けた。「おい、それだけは止めろ!」
でも兄は、俺が中学2年生の時、晩酌を教え、本物の猟銃を買ってくれた。
昨日、久し振りに調子出して酒飲んでしまった。
たったお銚子2本で、今日はこの体たらく。
まったく「もいしゃれ」のような一日になってしまった。
新聞読むでもなく、テレビ見るでなく、節子の墓の前でボーとしている。
邪険にされてもいい、早くそっちに行きたいよ。
明日になれば、また天下国家を口汚く罵る俺に戻れるのだろうか?





