夏の終わり

2011年08月28日 風の戯言


 お昼近く、夏の最後を想わせる青空が気になり会社を飛び出した。
 海は碧く、名立から直江津までの8号線は素晴らしかった。本当は親不知から走りたかったのだけれど…体力が足りなくなってきている。高速道路はトンネルばかりで風情は無いが、海岸を走る国道は晴れた日も、雨の日もいい。夏の終わり、なので最後の休みを過ごす人たちの姿が何時もの寂しさを覆い隠していた。

 ハリケーン「アイリーン」の被害が広がりそうなニュースが大きく取り上げられている。全交通機関が停まり、230万人避難命令とは想像もできない世界だ。
 日本も2つの台風が同時に襲う恐れも出ている。
 そんな中、日本の進路を決める民主党の党首選が迫っている。何とも気の抜けた雰囲気なのだが…恐ろしい。彼等には「生活」なんて問題にはなっていないようだ。この日本をどうしたいのか、小沢の理念を聞いたことがない。酋長を選ぶ方がもっと真剣ではないかと、正直、腹が立つ。

 地球環境も、経済環境も大揺れが続いている。どんな時代が来ようと、生き残らなければならない。

 帰路、米山さんから雲が流れ出ていた。

秋の気配

2011年08月21日 風の戯言


 家の前の公園の、あれは何という木だろう? 
 子供の頃、実家は製材業をやっていたので建築の用材になる木は判るが、ほかの名前は判らない。ロマンがないなぁ。中学生の時には丸ノコや帯ノコ(ノコギリ)のイッパシの相棒は勤めていた。だから晩酌も早かったのだが…。

 余計なことを口走っている。

 黄色の葉っぱが歩道に落ち、妙に美しい風景が現れ、それに見とれて、周りの草取りをしたりして・・・俺は何をやっているんだ・・・?

セミ達よ、がんばれ !

風の戯言


 庭の紅葉の幹に、セミが何匹か停まり物思いに耽っていた。俺の人生(セミだからセミ生か?)は何なんだろう…こんな木に止まっていて良いのだろうか? 俺にはもっと価値ある生があるはず…どうすればいい ?
 なんて考えいるはずないか。

 19日夜、友人と久し振りに呑み交わしていた。途中、この店の魅力的な娘が手伝いに帰ってきたので、早速口説きに入った。「一緒に南太平洋のサンゴ礁を見に行こう! 2人で ! 」 
 折角盛り上がってきたのに、可能性が見えてきたのに、酔っぱらった相棒は 「何? バリア・リーフ…? そりゃ石塚と一緒だら パリア・フリーだろう ! 」 なんて混ぜっ返されて、ロマンチックな夢が老人介護の現実に落とされてしまった。悔しいなぁ。

千里 3歳

2011年08月20日 風の戯言


 夕食の店ではずーとマリア・カラスのCDが流れていた。波乱万丈の人生を、ただ真っ直ぐ前を向いて歩いてきた人だけが持つ、魂を揺さぶるような曲が頭の中でリフレーンしている。

 家に帰ってかけたブルーレイはアメリカの映画音楽。JALらしい旅情を誘う映像と城達也のナレーションが、眠りかけた俺の血を騒がさせる。

 静かに秋になった夜が過ぎていく。

 遠くから花火の音が聞こえてくる。

 娘のメールに千里の誕生日の写真が何枚か添付されていた。もう3歳になるのか !

 静かに…俺の身には過ぎた、時間が流れていく。

お盆が過ぎていく・・・。

2011年08月15日 風の戯言


 子供たちと孫がお盆休みを過ごし、今夜は皆帰ってしまって、賑やかだった家に静けさが戻ってきた。
 自分の高齢化が進んでいるのか、寂しさが今までにない深さで身体に浸み込んでくる。
 もうすぐ3歳になる外孫が甘えている仕草は、何とも温かいものを運んできてくれる。家族だなぁと思う。

 69年も生きていると、お世話になった多くの人たちに申し訳ないことをしてしまった謝りと、御礼の言葉を同時に発行しなくてはならない。

 今日はまた、66年目の終戦記念日でもある。
 3歳を過ぎたころで、戦争に負けたということは理解できなくとも、敵が戦車で攻めてきて手当たり次第に皆殺しにするんだ、そんなことを大人たちがヒソヒソと話していたことを今も覚えている。戦車が来たら裏山の横穴に隠れて、穴の前に木を並べて穴を隠すんだとか、それこそ真剣に話していたように思う。

 歳を取ると、花の美しさに見とれ、窓の外に来る鳥たちともカタコトの言葉が通じあい、労り合う自然とのコミュニケーションに上昇していく。

 「Beautiful dream 」Vol.4 GreatBritain が素晴らしく、このCDを聴きながら酒を飲んでいると、最高の幸福が訪れてくる。このCDの最後の曲は「蛍の光」で、それがまた何とも好きなのだが、ラス前の曲が「僕のうちは.君の歌」(ザンフィル)でまベラボーにいいのだ。
 そして静かに、最後の「蛍の光」が始まる。

 酔っ払いの音楽の旅は、妄想の世界で過ぎていく・・・気の向くままに・・・嬉しいのだ。

 ありがとう。