東北地方太平洋沖地震
巨大な東北地方太平洋沖地震に見舞われ、出張組の安全な帰宅だけを祈り続けていた。仙台に2人、東京が2人、佐渡は3人、金沢が1人。
金沢は20;15に帰社、佐渡組が津波対策で新潟港に入れず沖合い待機、それでも越後線が動いていた為24;00には無事帰社。お疲れ様。
仙台組は新幹線を下ろされ避難所に。東京組は公園野宿を覚悟したけど深川の避難所に辿り着き安堵。
12日、東京組は新幹線で名古屋へ、名古屋から長野経由、16時15分帰社。
仙台組は幸いにタクシーに巡り会い福島へ脱出。救出に向ったチームに合流でき、18時30分無事帰社。
歴史的な大地震に出張先で遭遇し、兎に角無事に家族の元に戻る事が出来、ホッとしている。
情報産業に携わりながら、電話も携帯も使えない状況は疲れるものだ。社員全員は無事だったが、状況が確認できていない顧客の数はまだ多い。
少しづつ通信が回復してきたら、顧客と連絡を取り、なにか出来る事をしたい。
単にそれは中越沖地震の御礼お返しではなく、同じく難に合った人たちに少しでも頑張る勇気の種になってくれればいい。
夢に描いた生活設計も、職場も、町の仲間も皆消えてしまった時、俺ならどんな生き方が出来るだろう?
社員が皆無事に戻れた嬉しさと、被災地の、人生を突然閉された人たちの人生の軌跡を考えると、また自閉症のような精神状態になってくる。希望や努力を閉そうとする奴がいたら生かしちゃ置かないが、相手が自然災害になると、只無力の世界に堕ち込んでしまう。
書斎の窓を開けて、月が西の山に沈み<まだ雪の残る青白い中天に、凍った星達がか煌いている。 誰から信頼されるわけでもなく、誰一人勇気付ける事が出来るわけでもなく、時間を浪費しているだけの自分に嫌気が差している。 旅に出たい。
はやぶさ 川口淳一郎
「はやぶさ」が帰還したときに、あの大感動の中で妙に落ち着いていた人がいた。プロジェクトマネージャーの川口淳一郎さんだが、チーム運営のリーダーの「人間性」に強い興味を感じた。
チームの一員、久保田孝さんの講演を聞かせて貰い、高度な使命感を持った組織の素晴らしさを知った。みんな自分達の「仕事」を理解し、熱中しているのだ。しかし、簡単な事ではなかったのだろう。
東京駅の書店で求めた何冊が本のなかに「はやぶさ式思考法」がある。久し振りに訪れた「休日」、何気なしに手にとってみた。残念ながら、まだ本を読める体力と精神力に欠けたままなのだが・・・。帯の「”失敗”をカウントするな !! “成功”をカウントする加点法こそ閉塞を打ち破る」を暫らく眺めながら、現在尤もらしく叫ばれている「管理」の未来を思い知ったような気持ちになった。
信頼の為に、約束を実現する為の管理は当然だが、経営者として未来を生きる為には予測管理を、PDCAに大胆に挑む事が大切なようだ。計画した未来に、如何にして近づけるか?
過去だけを後生大事にしていては、未知に挑戦する力が失われてくる。
未来とは知恵と意思の力に対する神の恵みなのだと思う。
日本を、組織と個人を、未来に向わさせるるのは「加点式思考法」なのかも知れない。精神障害者(自分)が言うのも変な感じだが、減点主義の管理では、未来は明るくならない。