ある小さなスズメの記録

2011.01.09 風の戯言


 文春12月号に載っていた梨木香歩さんのエッセイ「ある小さなスズメのこと」に心を奪われている。
 『ある小さなスズメの記録–人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯』(クレア・キップス著 梨木香歩訳 文芸春秋社)の物語なのだが、障害を持って孵化したスズメの雛が、まだ羽毛も生えていない状態で親スズメに巣からホゲ出され、著者のピアニストに育てられ、家族の一員として誇り高く生きて、「生まれついての不自由な身体でありながら、長い生涯をつうじてくじけることなく闘い続け、ついに立派な休息を勝ち得た」、という。クラレンスとは彼の名前。第2次世界大戦の頃の物語だ。

 短いエッセイではあるけれど、読みながら涙が止まらなかった。早速、本の注文をした。
 68歳が過ぎて、生きる事の意味の深さをまた一つ見つけたように思う。人は生まれ、次の世代を育て、そして死ぬ。宇宙の広大さを知れば人の命なんて無意味に近いけれど、この年になって生き尽す事の重大さに目覚めたようだ。死に欲が出てきたのかな ?

 外は、昨日と一転して寒い雪に覆われている。
 

雪の中休み

2011.01.08 風の戯言


 心配した雪も、大したことなくホッとしている。
 自宅の庭先が70センチくらい。休みの所為か、何となく親和感のある積雪量です。

七日正月

2011.01.07 風の戯言


 いつもの昼食を食べている「かわたに」で「七草粥」を勧められ、今日が七日正月である事を知った。貧乏性もいい加減にしたいけれど、生来の性分はそう簡単には治らない。

 夕方、高柳に挨拶回りに出かけたが、雲が青色に輝き、山の雪景色が不気味に迫ってきた。
 何やら本格的な雪の到来らしい。

謹賀新年

2011.01.01 風の戯言


 久し振りに「のんびり」した時間が過ぎている。5日間のおやすみというのはやはり人の気持ちを落ち着かせる。実はなにやかやとしなければならんことも多いが、**日までにテキトウに、なんて言葉も怖いのだが、そんな事が酒の席で思いついたように出てくると、もうマンガだね。
 マンガの世界に入ったらしい・・ 飛ぶぞお!!!!

新しい年

2011.01.01 風の戯言


 2012年が始まった。
 どんな1年が待っているのだろう。
 多分、波乱に満ちた年になりそうだ。

 写真は30日に「うたげ堂」のジャズセッション。
 掲載が遅くなった。

1年の垢を潮風温泉に捨てて、フラリと新花町で飲んでいるうちに、ジャズを聴きたくなり、うたげ堂に席を移した。
 彼らの仲間達が、一年の締めくくりに集まり、ジャズセッションというのか、仲間達が好きなジャズを演奏して繋いでいく。次第に盛り上がり、ウィスキーが積み重なり、かなりの酩酊状態。危険だ。
 でも、柏崎でこんな場面に遭遇できるのも幸せなこと。